文学と認知・コンピュータ2 -文学の拡張-
 本テクニカルペーパーは、日本認知科学会の研究分科会である「文学と認知・コンピュータ」が、1999年2月27日〜28日に開催した第2回定例会(於:東京工業大学)における研究発表者、シンポジウム「文学の拡張」の話題提供者、およびワークショップ「文学の設計と実装」の研究報告者による研究発表を、論文集の形式に編集し直したものである。本テクニカルレポートに収録されている論文は、基本的に節2回定例会での発表順序に則って桝成されているが、必ずしも一致しているわけではない。本テクニカルペーパーに収録した発表論文は、主として定例会での発表資料や当日の議論を踏まえ、発表者が定例会の報告書として再構成したものであり、発表者によっては、定例会において複数のセッション、シンポジウムまたはワークショップにまたがって発表したものを、今回のテクニカルペーパーのため、1本ないしは2本の論文に統合、まとめ直したものが含まれている。よって、それらの論文については、編集者の判断で適切と思われるどちらか一方のセソションに組み入れさせていただいた。さらに、発表者が再構成の必要がないと判断した論文については、当日の発表資料をそのまま掲載することとした。
 第1部は、定例会での研究発表者による研究論文13編から成る。これらの論文は、文学という共通のテーマをめぐり、文学研究はもとより、認知科学、社会科学、情報科学、哲学といった多彩なアプローチからの可能性とその研究成果について論じている。
 第2部は、「文学の拡張」というテーマのもとで行われたシンポジウム話題提供者による4編の論文から成る。文学および文学研究の新たな可能性についてきわめて風味深い問題提起が行われている。
 第3部は、「文学の設計と実装」というテーマのもとで行われたワークショップの研究報告者による4綿の論文から成る。
このページを閉じる